2020年度 2Q(4〜6月)決算は24.1億ドルの赤字
米生命保険会社プルデンシャル・ファイナンシャルは、4-6月(第2四半期)が2四半期連続の赤字となった。また、低金利が引き続き業績の重しになるとの見通しを示した。
プルデンシャル、4-6月は2四半期連続の赤字-低金利が重しに(bloomberg)
○純損益は24億1000万ドル(約2550億円)の赤字。前年同期は7億800万ドルの黒字だった。赤字の一因となったのが、クレジットスプレッド縮小を受けた保有するデリバティブ(金融派生商品)の価値低下だった。ただ、資産運用部門PGIMが明るい材料となった。
○PGIMの調整後営業利益は3億2400万ドル、運用資産は9%増の1兆3900億ドルといずれも過去最大。投資利益、費用削減、手数料増加などの恩恵を受けた
配当は増配!
コロナにも負ける事なく、昨年同四半期と比較して増配してくれています。
保険金の支払いについては新型コロナといった疾病などは対象外になるため、新型コロナを理由とした保険金支払いにおいてはそれほど心配しなくても良さそうです。
新型コロナによりFRBは金利引き上げどころか、事実上QE4、量的緩和を再開する事になってしまい、 今後も低金利により国債などの運用益については限定的である事が予想されます。
しかし、莫大な保険金を運用する資産運用部門PGIMの収益が業績に寄与する事を期待出来ます。
プルデンシャル・ファイナンシャルは「金融危機以外では減配したくない」と発表しており、積極的な株主還元が見受けられます。
現在の株価64.73ドルですと、現在の配当利回りは6.8%となりかなります。