JTの含み損が拡大中 このままでも大丈夫!?

  • JTの含み損が拡大中
  • 配当利回りは大きいけどこのまま持ち続けて良いの?

2914 JT(日本たばこ産業) 現在の株価と配当利回り

JTの株価下落が止まらずに、含み損がどんどん拡大しています。
株価と配当、配当利回りは下記の様になっています。

株価:2,330円
年間配当(予想):154円
配当利回り(予想):6.64%
2019年9月23日時点
参考:ヤフーファイナンス

2016年から株価が下がり続け、現在では配当利回りランキング第3位となっています。
JTを含むタバコ企業を取り巻く環境は、厳しい状況が続いています。

なぜこんなに株価が下がっているの?

JTの株価が下がり続けているのは、利益が減っているから。
儲かっている会社の株価は買いたいという人が多く上がりますが、儲かっていない会社の株は失望から当然売られます。

ですが、JTは高配当株として有名であり、配当が株価の下支え効果もあったはずなのに、ここまで売り込まれています。
これは、配当よりも”利益が減る≒株価下落”を懸念する人が多いという事を意味していると考えられます。

【一株あたりの利益(EPS)】
 2014年:199.7円
 2015年:270.54円
 2016年:235.47円
 2017年:219.10円
 2018年:215.31円

一株あたりの利益と株価を比較すると、株価が先行して下がっている事が分かります。

配当利回り6.5%だと1年で受け取れる配当金はいくら?

資金年間配当(税引前)年間配当(税引後)
100万65,000円52,000円
300万195,000円156,000円
500万325,000円260,000円
1000万650,000円520,000円

*課税額は20%として計算しています。
300万円で税引後、156,000円という事は一月あたり13,000円。
外食に行ける回数2回増えて、帰宅時にビアードパパのセットを買って帰る事が出来ます。

JTはフィリップモリスiQOSに電子タバコで出遅れた

電子タバコでは、フィリップ・モリスが2015年から全国で電子タバコ「iQOS」を発売し大ヒット。
JTは、電子タバコ「Ploom TECH」を2018年から全国発売するも、すでにiQOSに大きくシェアを奪われていました。
また、電子タバコは「高温加熱」と「低温加熱」の製品が存在し、iOQSは高温加熱式、Ploom TECHは低温加熱式に分けられます。
紙巻タバコの吸い心地を求めるユーザーには、高温加熱式が好まれており、この層に対応する為JTは高温加熱式タバコ「Ploom S」を2019年8月より全国発売しました。

JTに限らず全てのタバコ株の株価が下落している

 実は、JTに限らずフィリップ・モリスやアルトリアなど、世界のタバコ会社の株価が下落しています。
これは、ESG投資と呼ばれる考え方が投資家の間で広まってきたからだと言われています。

ESG投資とは
環境(environment)、社会(social)、企業統治(governance)に配慮している企業を重視・選別して行う投資

小学館 日本大百科全書

配当利回りは魅力だけど業績には注視する必要

約6.5%の配当利回りは魅力的ですが、業績には注視していく必要があるかと思います。
禁煙化や健康を懸念する声もありますが、世界の人口は増え続けています。
含み損は拡大していますが、決算をチェックしつつキャッシュマシーンとしてこのまま持ち続けたいと思います。
買い増しを行う予定も今の所ありません。

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